当院の内科では、消化器内科・腎臓内科（人工透析）・循環器内科・呼吸器内科・糖尿病内科の専門分野があり、各部門の患者さんが多くおられます。
令和3年度当院では、高齢の方による心不全の患者さんが多くなっています。全体的に高齢の方が多く平均年齢も高くなっています。
近年、腎疾患の患者さんが増加傾向にあります。

当院の外科では、内視鏡外科・肛門外科の専門分野があります。また、当院では手術だけではなく、検査・化学療法・緩和医療なども行っております。
診療を行う疾患は、外傷から良性疾患（消化器疾患・胆石症・痔疾患・鼠径ヘルニア・気胸など）、悪性疾患（胃がん・大腸がん・乳がん・肝細胞がんなど）非常に多彩です。令和3年度は、ヘルニアを伴わない腸閉塞の患者さんの症例が多かったです。また、手術は殆どが瀬積極的に腹腔鏡下による手術を行っております。

当院の整形外科では、四肢の打撲・捻挫・骨折・創傷などの急性疾患と、腰痛・頸部痛・骨粗鬆症・股関節痛などの加齢性変化による慢性疾患を中心に診療を行っております。骨折や脱臼などの急性疾患には、観血及び非観血による骨接合術及び徒手整復・人工骨頭挿入術・脱臼整復術などの手術実施し、日常生活動作の早期回復を目指しています。また術後のリハビリ実施により平均在院日数が長くなっています。
令和3年度は大腿骨骨折に対する人工骨頭挿入術の対象患者さんが多くなっております。

当院の脳神経外科では、突然の頭痛・意識障害・麻痺などで発症する脳卒中（クモ膜下出血・脳出血・脳梗塞）や不慮の事故による頭部外傷といった脳神経外科的救急疾患を中心に診療を行っております。
また、急性期対応だけではなく、マルチスライスＣＴ・ＭＲＩ・頸動脈超音波検査などの画像診断機器を設備し、予防医学の観点からも脳腫瘍・未破裂脳動脈瘤などの早期発見に努めております。また、令和3年度も前年度同様に脳梗塞の患者さんが多く、当院では予防及び早期治療（超急性期）にも積極的に取り組んでいます。

当院の泌尿器科では、尿路（腎・尿管・膀胱・尿道）。男性器（前立腺・精巣・陰茎）に関する疾患に対して手術又は薬剤による治療を行っております。
前立腺がんを中心とした悪性疾患から尿路結石症・膀胱炎や腎盂腎炎などの感染症・前立腺肥大症や尿失禁などの排尿に関する疾患に対して治療を行っております。
また、令和3年度は尿管結石の患者さんが多く、次いで前立腺がん疑いの患者さんが多かったです。前立腺がん疑い患者さんには、前立腺針生検（検査）を積極的に行い、前立腺悪性腫瘍の早期発見及び予防に努めています。

内科では、令和3年度は前年度同様に消化器内科（胆道系）による内視鏡的手術が大部分を占めています。手術は基本、内視鏡的手術で術後の負担も軽減されます。

外科では、令和3年度は前年度同様に腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術症例が多くなっております。2番目に多い手術症例は、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）で、1泊2日の短期滞在手術です。
外科では、腹腔鏡下による手術を積極的に行い、患者さんの術後の負担の軽減に努めております。

整形外科では、令和3年度は前年度同様に大腿骨骨折に対する観血的手術の症例が多くなっております。症例数が多い理由として、平均年齢から見ていただくと分かるように、高齢の方が多くなっており、骨が弱くなっているところに転倒されて骨折される方が多いです。
また、整形外科では術後のリハビリが必要となり、リハビリを実施（機能回復）し退院される患者さんが多いために平均術後日数が長くなっています。

脳神経外科では、令和3年度は前年度同様に転倒などによる頭部打撲後に起こる慢性硬膜下血種に対して行う、慢性硬膜下血種穿孔洗浄術の症例が多かったです。術後の日数もそれほど長くなく退院され、後遺症もほとんどなく在宅に復帰されています。

泌尿器科では、令和3年度は前年度同様に結石による経尿道的尿路結石除去術が多くなっております。患者さんへの体の負担の少ない、経尿道的手術を積極的に行っており、術後から退院まで4日以内となっており、患者さんへの負担も少なくなっております。